「よく使う機能がメニューのどこにあるか分からない」「一覧を横に動かすと、どの顧客の行か見失う」「詳細画面で下まで読むと、関連タブへ戻るのが大変」。CRMを使う現場には、機能の不足とは別に、画面の探しやすさ・見やすさの課題があります。
IPUIManager(画面・メニュー管理)は、メニュー・配色、一覧、詳細、ステータス、サマリーの5つの機能領域を備えた、vtplusの画面づくりを支えるエクステンションです。会社共通の設定と個人の設定を使い分け、業務に必要な入口と情報を整理します。
この記事では、各機能の内容、管理者と一般ユーザーの設定、サマリーカードの作り方、別拡張との役割分担、導入時に確認する点まで詳しく解説します。
1.IPUIManagerとは?CRMの「入口・確認・見渡し方」を整える
IPUIManagerは、日常的に使うCRMの画面とメニューを調整するエクステンションです。「どこから機能を開くか」「一覧をどう読むか」「詳細でどの情報を残すか」「関連情報をどこへ置くか」を設定します。
業務別の入口、個人ショートカット、配色、拡張ボタンの配置を整理
見出しと先頭列、列幅、表示密度、クイック表示を調整
ヘッダー・関連タブを残し、本文をスクロールして確認
単一選択項目の現在値と、並び順に応じた状態を表示
関連一覧、条件、項目、カードの配置・高さ・操作を設定
会社でそろえる部分と、自分で選ぶ部分を分ける
会社共通のメニュー構成やカード配置を、一人ひとりが別々に作ると管理が難しくなります。一方で、毎日使う機能や読みやすい色は利用者によって異なります。
IPUIManagerでは、共通設定は管理者、個人の配色やショートカットは本人、という役割分担ができます。一覧の列幅など、ブラウザー側へ保持する設定もあるため、保存先の違いも理解して使います。
| 区分 | 設定内容の例 | 適用・保持の考え方 |
|---|---|---|
| 管理者の共通設定 | メニュー、モジュール配色、画面機能、ステータス、サマリー、拡張ボタン | 共通構成として保存。利用者のCRM権限も確認する |
| 利用者本人の設定 | 自分の配色、ミニメニュー、お気に入りなど | 利用者ごとの設定。許可された機能を利用する |
| ブラウザー内の表示設定 | 一覧の列幅、表示密度、固定列、戻ったときの位置 | ブラウザーの保存領域を使用。別端末への自動共有とは異なる |
2.メニューと拡張ボタン:使う機能へたどり着きやすくする
業務別のカテゴリを作り、モジュールやリンクをまとめる
管理者は、カテゴリ別のメニューを設定できます。カテゴリには名前、説明、アイコン、色、有効・無効などを指定し、その中にCRMのモジュールやURLへのリンクを配置します。カテゴリと項目は並べ替えられます。
例えば「営業」「顧客対応」「管理資料」などのカテゴリを作り、現場が使う順番に入口を整理する構成が考えられます。項目の表示名も指定できるため、メニュー上の呼び方を業務に合わせる用途に使えます。CRM全体のモジュール名や項目ラベルを書き換えることとは区別します。
カテゴリ・項目の公開範囲を設定する
カテゴリと項目には、ロール、グループ、ユーザーによる公開範囲を設定できます。複数の対象を指定した場合は、いずれかに当てはまる利用者を対象とする方式です。カテゴリと、その中の項目それぞれの条件を確認します。
メニューに表示することは、CRMの閲覧権限を付与することではありません。モジュールへの入口は利用権限も確認します。また、URLリンクを登録しても、リンク先システムのログインや権限が自動設定されるわけではありません。
検索・お気に入り・最近使った項目を利用する
メニュー内の検索、お気に入り、最近使った項目を利用でき、管理者が各機能の有効・無効を設定します。「最近使った項目」の表示件数は1〜20件です。個人のお気に入りは、メニューを探し直さずに利用する入口になります。
標準メニューと追加メニューの併用、追加メニューを中心に使う構成も設定できます。使い始めは標準の入口も残し、よく使う機能の場所が分かるかを確認する方法が考えられます。
個人用のミニメニューは最大10件
一般ユーザーは、自分がよく使うモジュールをミニメニューのショートカットとして選べます。最大10件で、選べる対象は有効なモジュールと本人の利用権限などに基づきます。会社共通のメニューとは別に、日常の操作に合わせる部分です。
詳細画面の拡張機能を「直接表示・メニュー内・非表示」に分ける
見込客、顧客企業、顧客担当者、案件、問い合わせの詳細画面について、対応する拡張機能の入口を整理できます。頻繁に使うものは画面上へ直接表示し、必要なときに開くものは拡張機能メニューへ、利用しない入口は非表示にする考え方です。
新しく導入した拡張機能は、初期状態では非表示です。必要な機能の表示先を管理者が選んで保存します。すべての他社製ボタンや独自ボタンを自動で整理できるという意味ではなく、設定対象として認識される機能を扱います。
画面幅が1280px未満のとき、直接表示する拡張機能もメニュー内へまとめる設定があります。拡張機能メニュー自体をOFFにした場合は、メニュー内の項目を標準の「他」へ移し、「他」がない画面ではボタンで表示する構成です。各機能の「非表示」指定は維持します。
非表示は、機能の停止や権限変更ではありません。また、既存の詳細ボタンを扱う設定は、ボタンがある画面に適用するもので、存在しないボタンを新規追加する機能ではありません。ワークフロー実行ボタンは、そのワークフロー側の設定に従います。
3.配色と見え方:全社共通の目印と、個人の読みやすさを使い分ける
自分の配色はプリセット・自由配色から選ぶ
利用者は、デフォルト、グリーン、暖色、ブルー、ダークモードのプリセット、または自由配色を選べます。背景、カード・入力欄の背景、標準文字、補助文字、枠線、リンク・アクセント、ヘッダー、選択・ホバーなどの色が対象です。
自由配色では色を選択するか、6桁のカラーコードを入力します。サンプルと画面上のプレビューで確認し、保存して次回以降に適用します。「変更を取消」と「デフォルトに戻す」も用意されています。
デフォルトへ戻す操作は、保存した個人配色を解除し、現在のCUSTOM.CSSなどの配色へ戻す考え方です。警告・エラー・ステータスなど、意味を持つ色をすべて個人配色で置き換える仕組みではありません。
モジュールテーマカラーは、全社員共通の目印にする
管理者は、モジュールごとにテーマカラーを指定できます。「営業の案件はこの色」「問い合わせはこの色」といった目印を、一覧・詳細・編集画面で使う考え方です。
適用場所は、アイコンのみ、またはアイコン・モジュール名周辺の淡い背景・見出し下のラインから選びます。詳細画面の左端のラインや、ブロックの細い枠線を同系色にする設定もあります。関連タブは、親画面のモジュールの色を維持します。
全体を有効にしたうえで、各モジュールの「指定色を使用」を選びます。未選択のモジュールは既存配色を使います。条件に合う案件の行だけを色分けする機能とは異なり、警告や承認状態の意味を持つ色も変更しません。
文字サイズ・メニュー幅・ボタン間隔を共通設定する
管理ホームの「見え方の調整」では、メニューや拡張ボタンの文字サイズ、列数、余白などを設定します。初期状態では無効で、有効にすると対象の設定を既存のカスタムCSSより優先します。
| 設定 | 指定範囲 | 対象 |
|---|---|---|
| 文字サイズ | 13〜20px | メニュー・拡張ボタン |
| メニューの列数 | PCで2〜5列 | 拡張メニュー |
| ボタンの角丸 | 0〜16px | 拡張ボタン |
| 項目の最小高さ | 32〜56px | メニュー項目 |
| 詳細メニューの幅 | 220〜420px | 詳細画面の拡張機能メニュー |
| ボタン間の余白 | 0〜24px | 詳細画面の拡張ボタン |
通常の入力欄や一覧表の文字サイズを、すべて同じ設定で変更する機能ではありません。画面幅によってメニュー幅や列数を調整する構成ですが、実際に使う端末とブラウザーで確認します。
4.一覧画面:列の意味を見失わず、必要な行を確認する
見出しと先頭のデータ列を固定する
一覧では、見出しと、操作列・先頭のデータ列を固定する補助機能があります。多数の項目を横にスクロールしても、行の手がかりとなる先頭情報と見比べる用途に使えます。
固定列は切り替えられます。先頭列に何を配置するかは、標準の一覧設定も含めて検討します。例えば先頭が顧客名なら、後方の状態や期日と照合する手がかりになります。
列幅はドラッグで調整し、初期化できる
見出し間の境界をドラッグして列幅を変更できます。長い案件名を読みやすくし、短いコードや状態の列は必要な幅にするなど、使う一覧に合わせて調整します。
境界のダブルクリックで対象列を初期化し、「列幅を初期化」で保存した列幅を戻せます。列幅はブラウザー側の保存領域に保持されるため、別のPCやブラウザーへ自動共有される設定とは異なります。
表示密度を標準・コンパクトで切り替える
一覧の表示密度は、標準とコンパクトを切り替えられます。見渡せる件数を増やしたい場合と、余白を取りたい場合を、実際の読みやすさで選びます。
コンパクト表示は画面上の密度を調整するもので、一覧の取得件数を無制限に増やしたり、検索条件を変更したりする機能ではありません。
クイック表示は、現在の一覧行の内容を右側へ表示する
クイック表示を使うと、一覧を残したまま、対象行の内容を右側に表示できます。現在の一覧にある見出しと値を整理して表示し、前後の行への移動や「詳細を開く」へ進めます。
クイック表示は、詳細画面の全項目や関連情報を新たに取得して表示するものではありません。一覧にない項目、添付、関連レコードなどを確認するときは、詳細画面を開きます。この違いを踏まえて一覧の表示項目を選ぶと、役割が明確になります。
詳細から戻った際のスクロール位置を復元する
一覧から詳細へ進む際に位置を保持し、戻ったときに一覧のスクロール位置を復元する補助があります。長い一覧の途中から詳細を確認した場合に、続きの作業へ戻るための機能です。
位置の保持はブラウザーのセッション領域を利用します。表示内容や画面構造が変わる場合もあるため、すべての画面遷移で同じ位置になることを無条件に保証するものではありません。
5.詳細画面:ヘッダーと関連タブを残し、本文を読み進める
詳細画面では、ヘッダーや関連タブを確認できる状態にし、本文側をスクロールする補助機能があります。長い情報を読んでいる途中でも、関連タブを探すためにページの先頭まで戻る操作を減らす目的で使います。
サマリーや詳細情報をスクロールして読む
モーダル表示中・小さい画面では通常スクロールへ戻す
サマリーや関連情報の確認をつなげる
例えば顧客の詳細を見ながら、案件や問い合わせなどの関連タブへ進む場面です。画面の上部と、読むための領域を分けることで、情報の切り替えを行いやすくします。
ステータスやサマリーによって配置が変わることを考慮する構成ですが、独自のレイアウトや他拡張との組み合わせは、導入先で実際の動作を確認します。
小さい画面や、モーダル表示中は通常スクロールへ戻す
狭い画面では、固定する領域が増えると本文を読む場所が不足します。この機能は画面の幅・高さを確認し、小さい画面では通常のスクロールへ戻す構成です。モーダルを開いている間も、入力画面を切らないよう一時的に通常動作へ戻します。
一覧の補助機能も含め、PC・タブレットの対応する表示領域で使う想定です。スマートフォンでも同じ固定表示が続くという説明ではありません。標準設定値では一覧が幅768px・高さ520px以上、詳細が幅768px・高さ600px以上を起動判定の目安とします。詳細では本文の高さも確認します。
6.ステータスバー:現在値と選択肢の位置を分かりやすく表示する
ステータス機能では、モジュールごとに一つの単一選択ピックリストを指定し、詳細画面のヘッダーへ表示します。標準モジュールだけでなく、対応する項目を持つカスタムモジュールも設定対象になります。
現在より前・現在・後を、並び順で表示する
表示はCRMのピックリストの並び順に従います。現在値より前の選択肢を「完了」、現在値を「現在」、後の選択肢を「未到達」として示します。
値ごとに、状態を示す文言を設定する
各選択肢の「完了・現在・未到達」に当たる文言を個別設定できます。空欄にすると、その文言は表示しません。業務上の呼び方に合わせる場合も、実際の履歴と誤認しない表現を選びます。
一つのモジュールには一つの項目を指定します。複数選択項目は対象外で、レコードや項目を閲覧できない利用者には表示しません。設定した行を削除して保存すると、そのモジュールのバーを非表示にできます。
表示専用で、ステータスの変更や履歴の計測は行わない
バーを押して案件を次の段階へ進める、滞留日数を測る、実際の通過履歴を記録する、といった処理は、この表示機能の役割ではありません。
受注・失注のように分岐する選択肢も、通常の値として並び順に沿って扱います。例えば失注へ進んだことで、それ以前のすべての段階を実際に完了したと判断できるわけではありません。ステージ変更履歴や活動支援とは、役割を分けて考えます。
7.サマリー:関連情報を、見たい順番と条件で配置する
サマリー機能では、対象レコードに関連する情報を、カード形式の関連一覧として配置します。管理者が表示先モジュールを選び、利用できる関連定義から一覧を追加します。
関連一覧の項目・条件・並び順を指定する
カードにはタイトル、関連一覧、表示する項目、並び順、表示件数を設定します。項目の順番を変更したり、必要な項目だけを選んだりできます。
条件は項目の型に合わせ、一致・不一致、空欄・入力済み、文字を含む・で始まる、数値や日付の大小などを使い分けます。複数条件はANDまたはORです。任意の複雑な式を自由に入力する方式とは異なります。
担当者条件にはログインユーザーを表す @me、日付条件には @today を使う構成があります。参照項目などに指定する値や型は確認し、日付はYYYY-MM-DD、日時はYYYY-MM-DD HH:MM:SSの形式で指定します。実データのプレビューで意図した結果かを確認できます。
カードの列数・位置・幅・高さを調整する
追加カードは、1〜3列の構成、標準サマリーの上・下、均等幅・個別の幅などを設定します。並べ替え、複製、最初は折りたたむ設定もあります。
キー項目を左に残すレイアウトでは、PCで左1列をキー項目、中央・右の2列を追加カードに使う構成です。この状態では、一般の列数・上下配置の設定とは扱いが変わります。キー項目を積み重ねる構成や、キー項目の非表示を選ぶ場合も、設定画面の説明に従って確認します。
| 項目 | 範囲 | 使うときの考え方 |
|---|---|---|
| 追加ウィジェット | 表示先モジュールごとに最大30個 | 必要な確認情報から少数で始める |
| 表示項目 | 関連一覧カードに1〜8項目 | 一覧から判断するための項目へ絞る |
| 表示件数 | 関連一覧カードに1〜100件 | 全件確認は標準の関連一覧へ進む |
| 条件 | 関連一覧カードに最大12条件、AND/OR | 型に合う比較方法と保存値を確認する |
| 高さ | 160〜650px | 件数・表示項目・端末幅に合わせる |
| 列数・幅 | 基本1〜3列、個別幅は1〜3列分 | キー項目を左へ残す構成とは分けて確認 |
標準のカードを隠し、確認の入口を整理する
標準のキー項目、活動、文書、コメント、更新情報について、サマリー上の表示・非表示を設定できます。同じ情報を重ねて表示せず、実際に使う場所へ整理するための設定です。
標準カードを隠しても、顧客データや活動・文書を削除するものではありません。また、非表示をアクセス制御の代わりに使うことはできません。誰がどの情報を閲覧できるかは、CRMの権限で管理します。
新規作成・編集・既存レコードの関連付けへ進める
関連一覧では、新規作成、編集、既存データの関連付けを許可するかを設定できます。関連定義がその操作をサポートし、利用者に必要な権限がある場合に利用します。
新規作成・編集は、CRM標準フォームをモーダル内で開く方式です。独自の簡易入力で標準の検証を置き換える機能ではありません。レコードや項目の権限、親レコードの編集権限などを確認する構成です。
既存データの関連付けは、見た目だけの操作ではなく実際の関連データを変更します。どの情報をどのレコードへ結び付けるかを確認して実行します。
既存の関連定義を利用し、標準の関連一覧へつなぐ
この機能は、自由なSQLを書いて複数の業務データを結合するレポート作成機能ではありません。対象モジュールにある関連定義を利用します。メールのウィジェットはこの版の対象外で、特殊な関連定義など、サマリー側で表示できないものもあります。
条件で絞った少数のレコードをサマリーで確認し、必要なら標準の関連一覧や詳細へ進む設計です。上限件数の表示を、関連するすべてのレコード件数と読み替えないようにします。
8.顧客グラフ:IPAccountDashboardとの任意連携で表示する
顧客企業のサマリーには、IPAccountDashboardの導入・有効化を前提としてグラフを追加できます。連携先にはv1.0.2以降を必要とする案内があり、必要な構成ファイルや有効状態も確認する実装です。すべての版との実機互換性を保証するものではありません。
関連一覧のカード
条件・項目・配置の設定
権限に応じた標準フォームの操作
顧客企業のグラフを追加
連携先の集計設定・権限を利用
関連一覧と同じサマリーに配置
| グラフ | 確認する内容 |
|---|---|
| 問い合わせ件数の推移 | 顧客の問い合わせの発生傾向 |
| 受注金額・件数の推移 | 受注の金額や件数の変化 |
| クレーム件数の推移 | 連携先の定義に基づくクレームの件数 |
| 問い合わせカテゴリ別の内訳 | 問い合わせの種類の分布 |
| 未解決問い合わせの経過日数 | 未解決の問い合わせの経過状況 |
| 進行中案件のステージ別金額・件数 | 商談段階ごとの金額や件数 |
集計条件や判定は連携先の設定を利用します。IPUIManager側で任意のクレーム判定や集計SQLを新規に作る仕組みではありません。
この版のサマリーグラフは、当月と過去11か月の12か月を基準とする構成です。グラフ形式は連携先に従う表示、棒、折れ線から選び、対応するグラフの明細確認へ進めます。任意の集計期間を自由指定できると読み替えないようにします。
9.設定の進め方:必要な機能と対象モジュールから始める
管理者の入口は「CRM設定 → その他の設定 → 画面・メニュー管理」です。一般ユーザーが共通設定を変更するのではなく、管理者が画面の基本構成を決め、利用者は自分用の設定を調整します。
- 1困っている画面を決める
メニュー、一覧、詳細、状態表示、関連情報の確認から選ぶ
- 2一覧・詳細の機能を選ぶ
全体のON/OFFと、モジュール別の適用を設定して保存
- 3入口と配色を整える
カテゴリ、拡張ボタン、共通色、個人ショートカットを確認
- 4状態とサマリーを設定する
対象項目、文言、関連一覧、条件、配置を選び保存
- 5利用者の権限と端末で確認する
再読み込みし、閲覧・作成・編集・画面幅・戻る操作を確かめる
一覧・詳細・ステータス・サマリーは全体とモジュール別で切り替える
「一覧・詳細」には、一覧補助、詳細スクロール、ステータス、サマリーの4つの機能スイッチがあります。各機能を全体でON/OFFし、対象モジュールごとの適用も調整します。
全体がOFFの機能は、モジュール側をONにしても動きません。初期状態では4つともONですが、ステータスの指定と追加サマリーカードは0件です。設定するまでバーや追加カードは出ず、対応する一覧・詳細の補助機能が起動します。
表示を止めることと、設定を消すことを分ける
機能をOFFにしても、その設定は残ります。サマリー設定にも、登録内容を保持したまま標準表示へ戻す操作があります。変更後は保存し、開いている対象画面を再読み込みします。
管理ホームでは、追加メニュー、拡張機能メニュー、ミニアイコンメニューもそれぞれON/OFFできます。これら3つは初期状態でONです。OFF時の標準メニューや標準アイコンへの戻り方も含め、実際の利用者で確認します。
未保存の変更と、同時編集に注意する
管理画面で項目を変更しただけでは、保存済み設定になりません。サマリーではカードの編集を反映したうえで全体を保存し、保存結果を確認します。設定によっては、別画面・別の管理者による変更を検出して再読み込みを求めます。
サマリーには専用形式の設定コピー・復元もあります。業務レコードのバックアップや、すべての設定を一括移行する操作とは異なります。表示先のモジュールと関連定義が合うかを確認します。
10.活用例:営業とサポートが必要な情報へ進める画面を作る
ここでは画面設計の例を紹介します。実際の導入事例や効果測定の結果ではありません。
営業:よく使う入口と、進行中の関連情報を整理する
営業用のカテゴリに、顧客・担当者・案件への入口をまとめます。よく使うモジュールは個人のミニメニューへ選び、一覧は顧客名や案件名が読める列幅へ調整します。
詳細では、営業で必要な拡張ボタンを直接表示し、それ以外はメニューへ整理します。サマリーには、利用できる関連定義と項目を確認したうえで、未完了の情報を条件で絞ったカードを配置する考え方です。
サポート:状態と関連情報を、確認しやすい場所へ置く
問い合わせの単一選択の状態項目をステータスへ指定し、現在値を見やすくします。関連文書や対象顧客など、実際に利用できる関連一覧をサマリーへ配置することも検討します。
グラフが必要であれば顧客ダッシュボードとの連携を検討します。まずは関連一覧だけで必要な確認ができるかを試し、表示するカード数や件数を増やしすぎないようにします。
11.適用範囲と、ほかの機能との役割分担
| 実現したいこと | 役割の考え方 | 区別する点 |
|---|---|---|
| メニュー・一覧・サマリーを整える | IPUIManagerの画面設定 | 表示の整理と、権限・業務ルールは別 |
| 条件に応じた必須入力や色分け | IPBusinessRulesなどの業務ルール設定 | モジュール全体のテーマ色とは異なる |
| 入力説明・入力時の支援 | IPInputAssistなどの入力支援 | 画面上の入口・配置の調整とは異なる |
| 独自の業務アプリや項目を設計する | IPModuleMakerや標準の項目設定など | IPUIManagerがデータ構造を新規作成するわけではない |
| ステージ履歴・滞留と活動支援 | IPStageAdvisorなどの履歴・活動管理 | ステータスバーの順序表示とは異なる |
| 顧客グラフの集計 | IPAccountDashboardを任意連携 | 未導入でも関連一覧は利用可能 |
名称を挙げた別拡張との実機併用を、この記事の作成時に検証したものではありません。必要な機能を選んだうえで、対象バージョン、権限、保存動作、配置への影響を導入先で確認します。
通常表示で必要な機能を読み込む構成
IPUIManagerは、一覧では一覧用、詳細では該当する詳細用の追加資源を読み込む構成です。設定画面、編集画面、iframeなどには、通常の一覧・詳細補助機能を適用しません。
サマリーは折りたたみ状態や表示領域、取得キューを使ってカードを読み込みます。大量の情報を置いても常に同じ速度になるという意味ではないため、カード数・表示件数・条件・関連データ量を実際の利用に合わせて調整します。
通常の画面表示では、DBの構造変更や設定移行、ヘッダー登録の修復を行わない設計です。コアファイルとCUSTOM.CSSの自動上書きや、追加Cronの登録は行いません。
停止・削除・環境移行は、別の管理操作として扱う
通常の無効化・アンインストールは、画面資源や設定入口を解除し、専用設定を保持する方針です。IPModuleManager 1.1.4以降の完全削除向け定義も含まれ、完全削除では専用13テーブルと専用ファイルなどが削除対象になります。CRMの業務レコードや他製品のデータを削除する操作とは分けています。
共通移行仕様向けのアダプターも含まれますが、このZIP単体でサーバー間の移行や本番切り替えを行うものではありません。「設定のみ」の対象は共通表示設定・メニュー動作フラグ・画面機能のポリシーなどに限られ、ステータス定義、サマリー、メニュー構成、個人設定などの扱いは全環境複製の計画で確認します。
12.IPUIManagerについてよくある質問
一般ユーザーも会社共通の画面を変更できますか?
共通のメニュー、機能ON/OFF、モジュール配色、ステータス、サマリーなどは管理者の設定です。一般ユーザーは、自分の配色、ショートカット、お気に入りなどを設定します。
拡張ボタンを非表示にすると、その機能を使えなくできますか?
非表示は入口の表示設定で、機能自体の停止や権限の変更ではありません。利用の可否は、対象拡張の有効状態やCRMの権限で管理します。
一覧のクイック表示で、詳細画面のすべてを確認できますか?
いいえ。現在の一覧行にある項目と値を右側へ整理して表示する機能です。ほかの項目や関連情報は「詳細を開く」から確認します。
ステータスバーの「完了」は、通過した証拠ですか?
いいえ。現在値とピックリストの並び順による表示です。実際の通過履歴、滞留日数、受注・失注の分岐を記録・分析する機能ではありません。
顧客ダッシュボードがなくても使えますか?
関連一覧のサマリーは利用できます。顧客グラフだけが任意連携です。連携先が未導入・無効のときはグラフを表示せず、保存済みの設定を保持する構成です。
列幅や表示密度は、どの端末でも同じになりますか?
一覧の表示設定はブラウザー側に保持するものがあります。個人配色やミニメニューのユーザー別保存と、ブラウザー内の保持を区別します。共用端末・別ブラウザーでも確認してください。
スマートフォンでもヘッダーや列が同じように固定されますか?
一覧・詳細の補助機能は画面幅や高さを確認します。小さい画面では通常動作に戻る構成で、PCと同じ固定表示を無条件に続けるものではありません。
13.vtplusの画面を、現場が必要な情報へ進める形に整える
IPUIManagerは、メニュー・配色、一覧、詳細、ステータス、サマリーの5つの領域を通じて、CRMの入口と確認の流れを整えるエクステンションです。
管理者が共通の構成を決め、利用者が自分の配色やショートカットを調整します。表示専用の機能、標準フォームを通じてデータを操作する機能、別拡張が必要な機能を区別すると、目的に合う設定を選びやすくなります。
まずは「探すのに時間がかかる場所」「一覧から確認したい項目」「詳細を開いた直後に見たい情報」を整理しましょう。必要な機能を少数から設定し、現場の端末と権限で確かめながら、使いやすい画面へ調整できます。
